✴️臨時ページ(新型コロナウイルスとは)

2020/03/10

コロナウイルスとは

発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染を起こすものは6 種類あることが分かっています。そのうち、中東呼吸器症候群(MERS)や 重症急性呼吸器症候群(SARS)などの、重症化傾向のある疾患の原因ウイ ルスも含まれています。それ以外の4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の 10~15%(流行期は 35%)を占めます。 新型コロナウイルスは、これらに続く、ヒトに感染することが確認された7つ目のコロナウイルスということになります。

感染経路

新型コロナウイルス感染症がどのように感染するのかについては、現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。

(1)飛沫感染

感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染します。

※主な感染場所:学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所。これまでのケースでは、天井が低く換気の悪い閉鎖された空間に多くの人が集まることで、高濃度のウイルスが空気中に漂うエアロゾル感染による感染者集団(クラスター)を作る事が最大の危険と見られています。(ライブハウス、屋形船、スポーツジムなど)

(2)接触感染

感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れてウイルスが付き、別の人がその物に触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。

※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど

潜伏期間

世界保健機関(WHO)のQ&Aによれば、現時点の潜伏期間は1-12.5日(多くは5-6日)とされており、また、他のコロナウイルスの情報などから、感染者は14日間の健康状態の観察が推奨されています。

詳しくは国立感染症研究所の HP「新型コロナウイルス(2019-nCoV)に 掲載の関連するガイダンスをご参照ください。 

診断

咽頭部のぬぐい液を採取し、PCR(核酸増幅法)という方法で同定しますが、結果に数日を要します。また最近は抗体検査(IgM,IgG)が開発されつつありますがまだ実用化されていません。

治療

現段階では有効な抗ウイルス薬等の特異的な治療法はなく、対症療法を行います。殆どのケースではやや長引く風邪程度で治癒に向かう様です。ただし、肺炎(間質性肺炎)を併発すると、抗菌薬が有効な通常の肺炎より治療が困難で、場合により人工呼吸器やECMO(人工肺)を使いながら集中治療を要します。

(参考)重症例の治療戦略(医師向け)

ECMOとは患者の肺が全般的機能を失った時、人工肺でその機能を代用する機器のことで、装着の間、肺を休める事ができ回復までの時間稼ぎができる。

新型コロナウイルスの研究

現在のところ、新型コロナウイルスが人体細胞に侵入する経路としてACE 2レセプターに親和性が強く、このACE2を利用して増殖、本来のACE2の働きを抑えてしまいRAA系の悪玉であるATIIの血中濃度が著名に上昇する結果、高血圧サージとアルドステロンブレークスルーが起こり、心不全の悪化、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を誘発し、急速に心肺機能が悪化すると考えられています。糖尿病や高血圧、喫煙者はもともとこのACE2の発現が低下しており、結果として病状が重症化しやすいと思われます。コロナウイルスがこのACE2と結合するのをブロックできれば治療薬に繋がるのかもしれません。現在のところ、下記の治療薬の臨床治験が始まっていますが、効果を報告されているものの専用の特効薬ではなく試行錯誤が続いています。

予防

一般的な衛生対策として、人が集まる様な閉鎖された空間の長時間滞在を避け、換気、マスク、咳エチケットや手洗い、アルコール消毒などを行ないましょう。

手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています。 

詳しくは国立感染症研究所の HP「新型コロナウイルス(2019-nCoV)に 掲載の関連するガイダンスをご参照ください。 

エンベロープウイルスの弱点

ウイルスはその構造からエンベロープのあるウイルス(エンベロープウイルス)と、エンベロープのないウイルス(ノンエンベロープウイルス)に分けられます。コロナウイルスの様なエンベロープウイルスは、アルコール消毒剤によりダメージを受けやすいのに対し、ノンエンベロープウイルスは、アルコール消毒剤が一般的に効きにくい傾向にあります。(サラヤHPから引用)

このウイルスの撲滅には医療現場だけでは不可能です。全ての方々の正しい理解と振る舞いが今後を左右すると思われます。ご協力をお願いします。

はせがわ明安堂クリニック

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