肥満とダイエットについて
当院では生命を脅かす心臓疾患や脳血管障害などの原因となる生活習慣病の予防と治療に力を入れています。高血圧、高脂血症、糖尿病がその代表的な疾患ですが、忘れてはいけないのが肥満です。
肥満(肥満症)はそれ自体が生活習慣病であり、他の生活習慣病の温床ともなりかねません。
肥満とは
身長に比べ、体重の割合が大きい状態のことを示します。
そして、「太っている」だけの肥満とは別に、医学的に見て「治療が必要」と判断される肥満を「肥満症」と定義されています。
まず、肥満の判定指標には「BMI(Body Mass Index)=体重kg ÷ 身長m ÷ 身長m」という、体格指数が使用されます。このBMIが25以上を「肥満」としています。身長、体重が判れば計算式にて簡単に出すことができます。(計算式)
さらに高血圧症や高脂血症、糖尿病などの疾患の合併や内臓脂肪が蓄積していると、将来重大な病気になるリスクは非常に高いものとなります。
また、肥満が先行してこれらの生活習慣病の温床となることがあり、体重をコントロールする事は健康を維持する上で重要な因子であり、生活習慣病やそれにともなう合併症を予防する事に必ずつながります。
<GLP-1とは>
GLP-1は、元々体の中である程度分泌されている物質です。インスリンは血糖値を下げるホルモンであり、膵臓から分泌されます。体内に食物が入った後にそのインスリン分泌を促すのがGLP-1です。膵臓にはGLP-1が作用するGLP-1受容体があり、この受容体がGLP-1によって活性化することでインスリン分泌が促されます。
GLP-1ダイエット
1日1回の飲み薬で無理なくダイエット!!
1日1回GLP-1を体内に補充することで、自然に食欲を抑えることができるので、食べすぎの抑制になります。普段より少量で満足することができるようになります。さらに、摂取した食べ物をゆっくりと消化するようになるので、血糖値の急上昇を防ぎ、その結果、体脂肪がつきにくい体質になります。また、脂肪分解と熱産生を促進する作用があるので、内臓脂肪の燃焼を促し基礎代謝が向上します。
本剤はGLP-1受容体に働き、GLP-1と同じような作用をあらわし、GLP-1受容体を活性化させインスリン分泌を促することで、血糖値を下げる作用をあらわします。
元々、GLP-1受容体作動薬というものは糖尿病の治療薬として開発、利用されていたのが、健康な人に使えば痩せられるという効果も認められて、最近ではダイエットにも使われる様になりました。

当院では単に美容目的だけでなく、健康維持のために既存の食事や運動などのダイエットが困難な方を対象としたGLP-1剤による薬剤ダイエットを始める事にしました。(糖尿病による投薬以外では自費診療となります)
<こんな方におススメ!>
◆自力では意志が弱くダイエットがなかなか続かない方
◆年齢とともに痩せにくくなってきている方
◆運動したくてもできない方(忙しくて時間がない、膝や腰が悪いなどの理由)
◆内臓脂肪が多くメタボリック体型の方
<少ない副作用>
GLP-1薬剤において特に懸念されるのは低血糖だと思います。
しかしこの副作用はほとんど起きません。
というのも、GLP-1のインスリン分泌作用は血糖値が下がれば弱くなるので、血糖が下がるとそれ以上下がりにくくなっているからです。
また、GLP-1を使用した治療初期に「便秘、吐き気、胃のむかつき、下痢など」の症状が現れる場合があります。副作用には個人差があります。万が一副作用が出ても、毎日継続するとだんだんと症状が軽くなり消えていきます。
<お薬の種類と費用について>
当院では、GLP-1内服薬(リベルサス3mgまたは7mg)のみを使用した方法を行なっております。
(費用)
リベルサス(経口薬 1日1回起床時服用)
3㎎×30日分:12000円(税込)
7㎎×30日分:24000円(税込)
※各種クレジットカード、paypayがご利用になれます。
※ 最初の1ヶ月は3mg/日から使用するのを原則とします。先ず3mg×1ヶ月+7mg×2ヶ月の計3ヶ月で初期効果を確認して下さい。
安全を期するため、初診時医師によりカウンセリングを受けていただきますため、別途3000円(税込・カウンセリング費用)が必要です。(初診時のみ、当院に定期受診の方は1000円)
*使用ができない方
糖尿病の治療中の方(要相談)、膵臓に異常のある方、癌の既住歴がある方又は治療中の方、妊娠中の方、産後3ヵ月以内の方(中絶・流産含む)、あくまで肥満による生活習慣病の予防が目的ですので、※BMIが22以下の方は対象にはなりません。
※BMI計算式リンク
その他疑問点やご不安な点がございましたら、院長までお気軽にご相談ください。
はせがわ明安堂クリニック
